ベトナム人人材の特徴とは
一般的にベトナム人は勤勉で温厚な人が多いと言われています。儒教や仏教的価値観を持っている人が多いことが理由として考えられます。
こうした国民性は日本人と共通しているため、日本人との相性がいい人も多いです。
職人気質な人が多いのもベトナム人の特徴です。繊細な伝統工芸を作り上げる器用さを活かして日本で活躍する人もいます。
向上心が旺盛な傾向があるため、日本語や英語など母国語以外の言語での高い語学スキルがある人も少なくありません。
儒教的な影響を受けているため、家族や血縁のつながりを日本人よりも重視する傾向があります。「家族や血縁のコネを利用してのし上がる」といった考え方も日本人よりも強いです。
また、ベトナムでは女性が一家の大黒柱的役割をになっていることも珍しくありません。ベトナム人女性は勤勉でしっかりものな面があるため、ベトナムでは女性の管理職登用率も高いです。
日本人と比較して近親眼的な傾向があり、短期的な視点で「今どうするか」を考え、行動するところがベトナム人にはあります。こうした国民性を「計画性が足りない」「短絡的」と感じてしまう日本人は多いかもしれません。
植民地支配や戦争など、先を見通すことが困難な状況を長く過ごしてきたことが影響しているのではないかと考えられます。
日本で働くベトナム人が増えている理由
まず、日本とベトナムとの国家間の関係が良好であることがベトナム人が増えている理由としてあげられます。
ベトナム国内の社会インフラ構築に際し、日本の経済援助・ODAが大きく貢献したことなどが良好な関係性を築いてきました。
さらにベトナムのテレビでは連日日本のニュースだけでなく、ドラマやアニメといったコンテンツも放送されています。このように日本の文化に触れる機会が日常の中に多いため、日本に対していい印象を抱いているベトナム人が多いのです。
また、日本のコンテンツに触れる機会が多いことは「日本語を勉強したい」という意欲を掻き立てる効果もあります。日本のアニメがきっかけで日本語を勉強し始めた外国人はベトナムに限らず世界各国にいます。
日本の給与水準がベトナムよりも高いこともベトナム人の若者が日本で働きたがる動機になります。ベトナムで同じ時間、同じ労働をするよりも日本でした方がたくさん稼げることから、日本で働きたいと考えるのです。
ただし、日本人とは異なりベトナム人は業務内容や諸費用をどうするのかや、報酬などお金の話を明確にしたがります。給与水準の高さに魅力を感じて日本に来たベトナム人を雇用する際にはそういった国民性を理解するようにしましょう。
ベトナム人を雇用する際に意識すべきポイント2つ
恥ずかしがり屋な反面人懐っこいところもあるベトナム人は、大人数でこうどうすることを好みます。一人で過ごすよりも10人で集まりわいわいしゃべったり遊ぶ方を好むだけでなく、週末には友達と集まって過ごすこともあります。
一人で仕事をするのも嫌う傾向があり、周りに仲間がいない環境で働かせると離職する可能性があります。離職率を下げるためにも、賑やかな環境で楽しみながら働ける環境づくりが必要です。
ベトナム人の多くは朝型です。一般的にベトナムの始業時間は日本よりも早いと言われています。また、始業時間が早い分お昼休みは日本より長くとられていることが多いです。
そのためベトナム人の中には日本の労働時間の文化に慣れるのに時間がかかる人もいます。技能実習生・特定技能外国人としてベトナム人を雇用する際には労働文化が異なるということを常に意識するようにしましょう。